SPECIAL INTERVIEW Vol.1 -なぜフランスブランドに惹かれるのか - PART1
「北欧展」「フランス展」など、毎年数々の海外展を成功に
導かれている、ジェイアール名古屋タカシマヤ
井澤卓也さんに、コフレスタイルのバイヤー 渡邊香が
お話をお聞きしました。
世界各地に眠るきら星のような素敵なモノを探し求める旅に
密着する紀行番組「世界はほしいモノにあふれてる
(NHK総合)」で、特集された共通点を持つ二人。
「フランスブランドの魅力」から、モノに秘められた
ストーリーを届けることの大切さについて・・・。
数々のブランドを手掛けた二人だからこそ語られた、
特別な対談をお楽しみください。
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渡邊 :こんにちは。第一回スペシャルゲストとして、
この業界のバイヤー職が憧れる、
ジェイアール名古屋タカシマヤの井澤さんに
お越しいただきました。
ありがとうございます。
2021年のフランス展に出店させていただいたことを
きっかけとして、対談させていただくことに
なりました。井澤さんの視点からフランスブランド
の魅力に迫りたいと思います!
井澤さんは数多くの海外展を開催されておりますが
フランスブランドの魅力は何ですか?
井澤さん:どこの国でも中途半端に作っていないんですけど、
フランスのブランドは「自分のブランドはこういう
ブランドだ」ということを何度も何度も物語を
語ってくれます。それは彼らが一番深く話したい
ところなんですよね。日本に持ってくるとき、
背景をどうやって伝えるのかが難しいのですが、
購入されたお客さまが、接客でお話させていただい
たことを思い出していただけるようなストーリーが
あるものじゃないと日本ではなかなか売れにくい
ですね。デザインが良いのは当たり前なんですけ
ど、“何かストーリー”があるものがいいですね。
渡邊 :「お客さまたちの顔を目に浮かべ、思いながら」と
いうことを井澤さんは大切にされているのですね。
私も、バイヤー職としてそういう気持ちは
ずっと持ち続けていたいなと思います。
私がやっているコフレスタイルはベビー、
キッズ、マタニティが中心です。
たくさんのブランドを集められているフランス展で
大人が使うモノたちの中に、ベビーキッズアイテム
を選んでいただいたということは、
どういうセレクトの理由だったのでしょうか。
井澤さん:大人も昔の思い出を、大切なものとして皆さん
お持ちです。大人が見てもかわいらしいと思うのは
子どもが見てもかわいいし、かわいらしさの
感じ方は一人一人違います。
子どもをターゲットにしたら子どものためのものに
なるんですけど、子どものために作ったものでも
見せ方、使い方、ブランドのストーリー(説明)
をちゃんと大人向けに説明してさしあげると、
もしかして“私の宝物”になるんじゃないか。
たとえば、大人の生活を思い浮かべてみて、
リビングのあそこに置いていたら、帰った時に
ホッと安心するんじゃないかと思うんです。
子どもが遊ぶものとしてではなく、大人が元気を
もらえる対象として「何かないかな?」と
探していた時に偶然会ったのが「コフレスタイル」
の商品だったんですね。
渡邊 :ありがとうございます!
今、目の前でこの対談を聞いているスタッフたちは
みんなこのコフレスタイルが大好きで、
やはり年齢問わず、気持ちが上がったり、
やっぱり心が落ち着いたり・・・
癒しにもつながっています。
そういうところを理解してくださる井澤さんに、
私たちも共感しています。今回出展している
「Doudou et Compagnie」や「Histoire d'Ours」
のブランドも子どもの商品ですが大人の方からも
人気があります。
井澤さん:ぬいぐるみで、長い間飽きさせない商品づくりは、
なかなか大変ですよね。
やり続けるのが難しいアイテムです。
渡邊 :そこをご理解頂き、ありがたいです。
創始者が時代に沿いながらも、変わらずぬいぐるみ
を作り続けているからかもしれませんね。
ぬいぐるみは日本では、そこまで必需品では
ありません。でも無くなっては困るもの、子どもの
心のよりどころとして必要です。
そして、大人になっても、またそばに置いておきた
いと思い返すものかもしれませんね。
このdoudou達をきっかけに子どもも家族も一緒に
幸せ時間を持てたらよいなと思います。
井澤さん:子ども=お孫さんに渡すとか、娘・息子に渡すだけ
ではなく、自分の為に買ってもいいんじゃないか。
昔、自分が大切に思っていたようなものを、
今大人になって、自分のために買っていただく。
自分の時間と空間を作っていただくために、大人の
人にも買っていただけたらなと。
「こんなのほしかった」と言っていただけると
思います。僕はエルメスでバイヤーしていた時に
ベビーグッズを扱っていたことがあります。
ベビーグッズは贈り物としての需要があるのは確か
なんですけど、例えば大人の方がリビングに置いて
おきたいと、子ども用のブランケットを買われたり
とか...こういう捉え方が、コフレスタイルを
フランス展にセレクトした理由なんじゃないかなと
思います。こういうものがあったら、どんどん
ご紹介したいと思います。
<感想>
名立たるブランド、モノづくりの技術を感じるフランス展の
商品群にコフレスタイルを選んでいただき、
本当に光栄でした!
コフレスタイルブランドのほとんどがフランスの展示会、
メゾンオブジェに出展しています。
この展示会は別名“インテリアデザイン界のパリコレ!”
ともいわれるぐらいの世界最高峰のインテリアデザイン関連の
商品が集まります。
例年はこの1月に開催(今年は3月に延期)されており、
たくさんの素敵なものと目利きバイヤーが集まる展示会のこと
を思い出したら、井澤さんと初めてお会いしたフランス展の
思い出が蘇ってきました。
次回スペシャルインタビューでは、2021年のフランス展を
振り返りますね!